前回書き忘れたのですが、手術着を着てシャワーキャップ状の物をかぶる時に、髪の長い人は結ばなければなりません。最初から縛って行くか、ゴムを持参しましょう。
そして髪の毛は全部キャップの中に入れます。
冗談抜きでまさにこの状態です。手術着とキャップの色は違うけど。
正直大げさすぎない??
オン・ザ・まな板
手術台に乗ると、頭のところに円座みたいなドーナツみたいな、ゴムっぽい触感の枕が置いてあります。
いい感じになるように調整するのですが、なんかなかなかうまい具合におさまりませんでした。でも無いと頭に当たる部分がかたいし…
何なのこの使い心地の悪い枕!安眠妨害!!(イヤ寝ないけど。)
まあこんなもんかというところで妥協し、いよいよ手術準備が自分の周りでガチャカチャと始まります。
どんなことしてるのか凝視していたいところですが、目の上にはすでに脱脂綿みたいなものが置かれていて、見ることが出来ません。音だけ、ってけっこう嫌な感じですよ?
採血したのと反対側の腕(右腕)には血圧測定のベルトを巻かれ、反対の手(左手)の人差し指先には脈を測るクリップみたいなものをつけます。
血圧は手術中も5分おきにはかり続けます。
足元には毛布をかけられて、脈を測っている手とは反対側の手(左手)に、握るとプーとなる人形を持たされます。要するに左手は人形とクリップです。
手術中になにか訴えたいときに、これを握って知らせます。
顔の消毒を脱脂綿でして、口の中もふたたび消毒します。
そして何かべとべとした粘着性のある、ゴムっぽいシートを顔面に乗せられます。
もちろんこれでは息が出来ないので、すぐに口の部分に切り込みを入れて呼吸が出来るようにします。目の上の脱脂綿は、このベトベトシートがまつ毛とか眉毛とかに張り付かないためだったようです。
さらにその上から、頭と顔が隠れるくらい大きめな布のようなものかぶされます。呼吸はできるけどだんだん息苦しくなって不安になってきます。
目の上脱脂綿→粘着シート→布。地味に重いし苦しい。美容院でシャンプーの時に乗せられるタオルの10倍くらい重い。いや7倍くらいかな?
準備が出来たようで先生が入ってきて「じゃあこれから始めます」と右側から声をかけられますが、周りの様子は全然見えません。
手術の助手的な位置にいる先生も、歯科助手のひとではなく、普通に治療しているところを見たことがある先生でした。こちらは左側にスタンバイ。
さあ、いよいよ手術スタート
まず歯茎に麻酔を打ちます。1本。2本。
消毒したり、キズを洗う時に出てくる水(ちょっと生あったかい)が、生理食塩水みたいでしょっぱいです。歯医者での治療の時に出てくる水とは違います。
麻酔を打った後は心臓がドクドクしてくることがあります、と、いつも言われますが、あんまり自覚症状はありません。
ところが。
麻酔を打った後、何かを待っているような雰囲気です。
「脈が…」とかいうのがボソボソ聞こえて、「大丈夫だからね~、リラックスしてね~」と言われますが、私的にはここまで来たのでそんなに動揺はしていないつもり…
むしろさっさと終わらせてほしい!状態です。マーダーーーァァァ?
でもなかなか最初の一刀が入りません。メスを持っている雰囲気はビンビン感じるのに!
刃物持って傍らにたたずまられている雰囲気がイヤだ!
なになに?と思っていたら、脈が早すぎて、血圧もあがって、相乗効果で心拍が上昇、手術をするには危険な状態だということです。
気持ちは「さっさとやってくれ」なのに。
心拍がおさまるまでそのあともしばらく待ちましたが、30分待っても心臓の危機は去らず、手術はとりやめになりました…。ここまで来て…。マジか…自分よ…待ってるのに疲れた…。
あんまりにも情けなすぎてがっかりしたのですが、手術は中止。翌月に延期になりました。
リラックスさせてくれようとして、足までマッサージしてくれてたのにホント申し訳ないです。自分ではそんなにドックンバックンしているつもりはなかったんですが。
でも今回の心拍異常は多分、顔に付けたべとべとシートと、頭からかぶらされた大きい布のせいだったと思います。
その証拠に、手術中止が決まってその二つを外したら、とたんに心拍がおさまって来ました。
ということで、手術は延期。次回は笑気ガスを使ってリラックス状態を維持するとのこと。
笑気ガスは生まれて初めて。心配だな~~~
【本日かかった料金】
手術(中止):7,312円
駐車料金:600円
今日まで合計50,719円
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